遅い子の言葉の練習、病院で何する?我が家のトレーニング体験記
はじめまして。当ブログの管理人、ハルコです。
関西在住のアラフォー主婦で、3人の子どもの母をしています。
普段からポンコツな母っぷりを発揮しながら、子どもたちに助けられて毎日を過ごしています。
今回は、我が家の末っ子(現在小1)について、言葉の発達の遅れ(言語遅延)と病院でのトレーニング体験談を綴ります。
※本記事は当時の育児記録や経験をもとに書いています。同じような悩みを持つ方の参考になれば嬉しいです。あくまで一個人の体験談ですので、ご注意ください。お子さんによって状況は異なりますので、専門家への相談もご検討ください。

「言葉が遅い子」ってどういうこと?
末っ子は現在、近くの小学校で通級指導を受けており、時には補助の先生にも入ってもらっています。
発達検査(WISCやK式など)も数回受けており、おおよそ1年程度の発達の遅れがあると言われています。
幼稚園入園前までは、言葉をほとんど話さず、発語も遅め。
入園後に少しずつ言葉が増えてきましたが、今でも「ミニオン語」みたいで何を言っているのかわからないことも。
ただ、耳が慣れてくると聞き取れるようになるので、本人もお友達もさほど困っていない様子です。
末っ子の話す言葉は「赤ちゃん言葉」「舌足らずなしゃべり」といった感じで、言っていることは理解しているし、やることは一人前の男子。でも、やはり言葉の発音には発達の遅れがあります。
言語のトレーニング、始まりました
昨年から、舌や口の筋肉を動かす訓練を始めました。
現在は、月に数回、「小児脳神経言語療法科」という診療科のある病院に通っています。ちょっと珍しい診療科ですよね。
言語聴覚士(ST)の先生によるマンツーマンの訓練です。
療育先でよく、「あいうえおの中でどの音が苦手ですか?」と聞かれるのですが、末っ子は……全部苦手です(苦笑)
今は「か行」の練習をしています。
「か」行っていつ出るの?
先生いわく、「か行」は5歳半ごろに出始める音だそうです。
半年ほど様子を見ても出てこなければ、訓練していくのが専門の世界の方針らしく。
でも親としては、早く話せるようになってほしいですよね。
そこで私の強い希望もあって、息子は年長(5歳3ヶ月)ごろから舌のトレーニングをスタート。これは、以前通っていた療育で行っていたので、その時のお話はまた別の機会に書こうと思います。

初めての病院でのチェック
初回の訓練では、先生と一緒にどの音が苦手かをチェックしました。
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「あいうえお」の後に続いて発音する
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絵カードを見て言葉を答える
この2つで、苦手な音や、知っている語彙を見ていきます。
余談ですが…昔からある「掃除機」のカードを見たとき、末っ子は答えられませんでした。我が家の掃除機はスティックタイプ。しかも、我が家は掃除機のことをオリジナルの名前で呼んでいたので、「掃除機」なんて聞いたことなかったんです!(笑)
上の子たちは小さいころから知っていたので、油断していました…。
言葉の発達の流れって?
言葉の発達は、大きな木が育っていくように、下から順にステップを踏んでいくそうです。
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聞いて理解する
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読めるようになる
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話せるようになる
2と3の順番は人によって違うそうです。
そう言われてみると、英語学習もそんな感じですよね。
今の息子の段階は?
今の末っ子は2と3の途中。
文字への興味はほとんどなく、自分の名前くらいしか読めません。
「形」で覚えているので、同じひらがなが出てきても気づかないことが多いです。
最近は音声読み上げ機能や、兄姉のサポートもあるので、本人は「読めなくて困る」と感じていないのかもしれません。
具体的な練習内容
毎回、病院の小部屋で言語聴覚士の先生と1対1の訓練を受けています。
母である私も同じ部屋で見守ります。
末っ子にとってはかなり嫌な時間のようで(笑)、毎回「行きたくない~」とゴネるので、お菓子で釣って連れて行っています。
練習は、「か行」の音をしっかり出せるようにするところからスタート。
たとえば:
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「あか」「いか」「うか」「えか」「おか」など、母音との組み合わせで発音練習
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自分の発音が正しく言えたかを確認する
これを「かきくけこ」のすべての音で行います。
末っ子は特に「き」が難しそうです。
2か月ほど通った今は、少しステップアップ。
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「あかあ」「いかい」「うかう」など、文字数を増やした練習に進んでいます
これも「き」「く」「け」「こ」などに置き換えて繰り返します。

子どもが「わかっているか」が大切
この練習、約1時間も続きます。大人でも疲れそうな内容です。
でも、「練習しているのがどの文字の音なのか」がわかっていて、「話せるようになりたい」と本人が思えていることが、発達にはとても大切だそうです。
その「理解と意欲」が育っていると、1ヶ月ちょっとで卒業できることもあるそうです。
(知人のお子さんは、ひらがなが読めたこともあって、早めに卒業していました)
最後に
言葉の発達って、見えにくいし、周りと比べて焦ってしまうこともありますよね。
でも、ひとつずつ、着実に積み重ねていけるものだと思っています。
私もまだまだ手探りですが、また少しずつ、息子の成長や感じたことを綴っていきたいと思います。
同じように悩んでいる方の、ちょっとした参考や励みになれば嬉しいです。